安楽寺八角三重塔

信州に行った際に上田市の安楽寺の八角三重塔に立ち寄った。

一見四重塔にみえるが、説明の看板によると、初重の屋根は庇に相当するものらしい。鎌倉時代に建立され、日本に残された唯一の八角塔ということである。
観たときになんいともいえない風格があり、塔の前では静かな気持ちとなれました。各層の屋根下の木組みが重厚さを与えて、屋根が少し反っている様子や頂上の相輪が天高くそびえているところも全体に調和されて、とても美しいものでした。
以前に山形羽黒山の五重の塔の前に立った時も同じ思いをしました。

先日、東京・上野にある国立西洋美術館を設計したル・コルビュジエが世界文化遺産に登録されたそうですが、日本古来の建築も世界に負けていません。
この八角三重塔、当然国宝です。
(2016.8.12)安楽寺八角三重塔

投稿者:春田 健2016年8月12日